一睡の夢 一期の栄華 一盃の酒

本の中だったり、映画の中だったりで出てくる言葉を定期的に紹介したいと思います。他にも好きなことを書きます。

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

言葉ログ#16 "地球は広大な宇宙というアリーナのとても小さなステージだ"

宇宙探査機ボイジャー1号が60億km先の彼方、海王星の向こう側から地球を撮影した写真を見て、天文学者のカール・セーガンが残した言葉。解像度の低い写真に、点として映った地球。それをセーガンは”Pale blue dot(淡く青い点)”と呼んだ。 もう一度、あの点…

言葉ログ#15 "「演算された未来」というフィルターバブルのなかには、薄まり先細っていく「現在」しかない"

思考を飛躍される、ぶっ飛んだアイディアが生まれる、 AIが得意な「最適化」に溢れた世界でそんなことが起きるんだろうか。 最適化ということばには、現状をひたすら肯定し、ただ補強していくだけのような響きがある。未来の価値が現在との差分に宿るという…

言葉ログ#14 "コンテンツがあるから箱が必要になるんですよね?というのは、そんなに異端的な意見なのだろうか"

箱よりもコンテンツ。土管よりもコンテンツ。 通信会社を「土管屋さん」と揶揄するのは簡単だけど、世にある多くのスタートアップや新規事業も同じようになっているのではないか。 けれども新しい施設ができたところで、右にあったものが左に動いただけ、使…

言葉ログ#13 "経済にしか興味がない社会では、教育空間は、利潤を生むための部品を作る工場でしかない。"

教育論=こどもに何をどうプログラミングするか、ということなんだろうか。 切に、そうではないことを祈る。 学校ってのは、実際、経済的な指標でしか評価をされない、とても残念な空間なのかもしれない。かつてもそうだったし、いまでもそうなのだろう。経…

言葉ログ#12 "ことばというものにひとは使われているのかもしれません。"

AIを語る文脈でも、「ヒトというのはスーパーAIをつくるためだけに誕生した存在なのでは」という専門家がいたりします。その他にも、小麦やとうもろこしなどの農作物はヒトという存在のため一気に地球表面に広がりましたが、「小麦はその種を拡大するために…

神戸で暮らすことにしました。

こんにちは。 2018年5月末で東京を離れて、神戸に住むことにしました。 4月中にひっそりおうちも決めてきました。陽がたっぷりで広い、住みやすそうなところ。年4回もだんじりをやる地域のようです。 (Find47より。兵庫県・黒滝というところのようです、き…

言葉ログ#11 "世間は「競争」というものを過大評価しすぎているのです"

WIRED元編集長・若林さんがピーター・ティールにインタビューした時の記事から。 利害が一致しているからこそ争う。そんな競争からは、抜け出なくてはいけない。 「人が争いあうのは、大概の場合、利害が一致しないからではなく、それが一致しているからなん…

言葉ログ#10 "新しい思考をもたらす媒介としてのコーヒー/カフェをいま以上に望むことになる"

コーヒーハウスやカフェは、新しいアイディアをやり取りし議論する場所として機能してきた。アイディアの媒介としてのコーヒー。 デジタルテクノロジーがあらゆる人の手にわたっていくなかで、社会を革新していく主体は、国家、大学、大企業と言った大組織か…

言葉ログ#9 "未来を切り開くことと「自分が心を動かされたなにか」を継承し伝えること"

話していて何の面白みもない人から、面白いプロダクトなんか生まれてこないわけで。 自分になんの感動の体験もない人間が、もっともらしく「ユーザー・エクスペリエンス」を語り、数字しかあてにできない人間がしたり顔で「顧客満足」を論ずる。それによって…

言葉ログ#8 "自分のハッピーは自分で決めるものであって、社会や会社に決めてもらうものではない"

他人にできるのは不幸せから救うところまでで、幸せになれるかどうかは本人の責任。 中産階級はあらゆることに不満を持つ人々だ、というのをどこかで聞いたけど、自分が幸せでない理由を自分以外に求めているうちは、ずっと幸せになれないのかも知れない。 …

言葉ログ#7 "ぼくらは無駄に「日本」というものを意識しすぎているのかもしれない"

日本の課題、日本再興戦略、みたいな話を聞くと、わたしは辟易としてしまう。 国とか、企業とか、地域とか、そんな虚構の話をする前に、自分という個人をじっと見つめて、問いと答えを提示していくことを優先すべきだと思う。 そもそも、ぼくらは無駄に「日…