一睡の夢 一期の栄華 一盃の酒

本の中だったり、映画の中だったりで出てくる言葉を定期的に紹介したいと思います。他にも好きなことを書きます。

言葉ログ#8 "自分のハッピーは自分で決めるものであって、社会や会社に決めてもらうものではない"

他人にできるのは不幸せから救うところまでで、幸せになれるかどうかは本人の責任。

中産階級はあらゆることに不満を持つ人々だ、というのをどこかで聞いたけど、自分が幸せでない理由を自分以外に求めているうちは、ずっと幸せになれないのかも知れない。 

 彼女に伝えたいことがあったとすれば、自分のハッピーは自分で決めるものであって、社会や会社に決めてもらうものではない、ということだったのだと思う。それは日々働くなかで自分に問い返していくしかないようなもので、かくいう自分にしたって「なんでオレこんな事やってるんだっけ?」という問いにいまだまともな答えひとつ用意できずにいる。

 答えのない問いだとは感じつつ、それでも問うことをやめないのは、やめた途端に成長は止まり、後退が始まるだろうと思うからだ。ぼくは、そのことをかつてハッピーだった大企業が苦しんでいるさまを見てことさら痛感する。日々問い返すことを怠った結果としての現状であるならば、日本企業のつまずきは働く人全てにとって未来の教訓になりうる。自分の「ハッピー」を人に委ねて、外から与えられるのを安閑と待っているわけにはいかない。人も会社も、そうだ。誰がいったいゆとり女子を笑えるというのか。(ゆとり女子を笑うな) p72 

 心理学や組織論でよく用いられる、ハーズバーグの動機づけ・衛生理論でも、人間が仕事に満足感を感じる要因と不満足を感じる要因は全く別物であるとしています。

 生きることも一緒で、他人にできるのは不満足を取り除くところまでで、満足するかはどうか結局本人次第なんだと思うわけです。