一睡の夢 一期の栄華 一盃の酒

本の中だったり、映画の中だったりで出てくる言葉を定期的に紹介したいと思います。他にも好きなことを書きます。

言葉ログ#15 "「演算された未来」というフィルターバブルのなかには、薄まり先細っていく「現在」しかない"

思考を飛躍される、ぶっ飛んだアイディアが生まれる、

AIが得意な「最適化」に溢れた世界でそんなことが起きるんだろうか。

最適化ということばには、現状をひたすら肯定し、ただ補強していくだけのような響きがある。未来の価値が現在との差分に宿るというのが本当なのであれば、「演算された未来」というフィルターバブルのなかには、薄まり先細っていく「現在」しかない。そこでは誰も、なにも成長しない。飛躍もない。驚きもない。未来そのものが奪われているのだ。(最適化されてはいけない)p486-487

 イノベーションは"今から離れる"勇気から始まるのだ。ニーズからではない。