言葉ログ#1 続けること
年末年始に1年の抱負を書く方はたくさんいると思います。
どんなに素敵な内容でも、それを続けていくことが大切で、一方でそれこそが難しいことだと思います。
ものごとを続けていく上で、支えになりそうな言葉を書きました。
困難さを前に心が折れかかった時に
凧が一番高く上がるのは、風に向かっている時である。
風に流されている時ではない。
Kites rise highest against the wind – not with it.
(ウィンストン・チャーチル)
(from Winstonchurchill.org)
かっこいいですよね、チャーチル。昨年末に「わが半生」を読んでから、更に好きになりました。
チャーチルの生涯は失敗続きでした。士官学校の受験には2度失敗し親のコネでなんとか入学、軍隊に入るも配属は時代遅れの騎兵科、除隊後に出馬した選挙では落選、その後軍に戻り参加したボーア戦争では捕虜に。その後政治家としてのし上がり、第二次世界対戦でイギリスの英雄になるも、対戦直後に実施した総選挙では労働党に惨敗。
「まだまだ諦めへんでー!」って感じで次の戦いへと向かっていくチャーチル、かっこいい。
自分の限界が見えてきた時に
何かを究められる見込みがないからといって、われわれはそれをあきらめたりしない
(エピクテトス『語録』)
(from wikipedia)
エピクテトスは古代ギリシャの哲学者で、「人の運命はすべて神により決められている」という決定論に反対し、ものごとの善悪をみずからの判断と意志に基づいて選択することを説きました。奴隷の子供として生まれながら最後は皇帝に仕えた偉人。
各個人が自らの意志をもって生きていくことを重視したエピクテトスは、「完璧なものだけが美しいというわけではないよ。自らで考え、決定していくことこそが大切だよ」と弟子たちにも伝えています。
お金やランキング、数字で比べられるすべてのものは、上を目指すとキリがないです。淡々と、昨日よりも今日、今日より明日、より良くなれるように。
周りから「無理でしょ」と思われた時に
時として誰も想像しないような人物が、想像できない偉業を成し遂げる
Sometimes it's the very people who no one imagines anything of who do the things no one can imagine.
(映画『The Imitation Game』)
(from Youtube)
コンピュータや人工知能の誕生に大きな貢献をした20世紀前半の数学者、アラン・チューリングは、ドイツ軍の暗号解読で多くの英国民を救いながら、戦後は同性愛の罪で逮捕されるなど不遇の人生を送りました。それでも、彼が残したものは偉大です。
この映画はアカデミー賞の脚本部門を受賞し、脚本を担当したGraham Mooreは自分の経験から、壇上で素晴らしいスピーチを残しました。そのお話はまた今度。
周囲の誰もが認めてくれなくても。自分が必要だと信じることをする。
自分は心が折れやすい人間なので、上のような言葉を励みに、今年も頑張っていければと思います。